柳宗理ディレクション 出西窯は生活を暖かく潤す用の美の食器

柳宗理
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柳宗理ディレクションの出西窯(しゅっさいがま)は、世界的な工業デザイナーである柳宗理が、民藝、用の美の考え方を踏まえて手がけた手工芸の器の名作です。柳宗理の作品はどれもモダンでありながら独特の暖かみがありますが、柳宗理ディレクションの出西窯においては職人の手仕事によって、さらにこの特徴が際立っています。

本記事では日本の民藝・用の美を継承する出西窯(しゅっさいがま)の魅力と、柳宗理ディレクションの出西窯を解説します。また、実際に購入して使ってみたときの体験談も交えながら、使い勝手や注意点もご紹介します。出西窯に興味がある方は、ぜひご一読ください。

日本の民藝・用の美を継承する「出西窯(しゅっさいがま)」の魅力

出西窯(しゅっさいがま)は、島根県出雲市・出西の地で1947年に、農家出身の5人の青年が立ち上げた共同窯です。創業当初から、柳宗理の父である柳宗悦、河井寬次郎、濱田庄司、バーナード・リーチなどの民藝運動を牽引した方々の指導を受け、暮らしの道具としての器づくりを深めてきました。現在も十数名の陶工が一つの工房で働き、民藝の精神を今に受け継いでいます。

以下、出西窯の特色を解説します。

モダンで普遍的なかたち

出西窯(しゅっさいがま)の特色としては、まずモダンで普遍的なかたちであることが挙げられます。民藝というと素朴で土っぽさの強い器をイメージしがちですが、出西窯の器に対してはどこかモダンな印象を持つ方が多いでしょう。

粘土の滑らかさを活かした端正なシルエットや、ろくろだけでなく型成形を用いたフラットな皿などは、工業デザインにも通じるバランスの良さが特徴です。和食器でありながら洋のテーブルにもよくなじむため、バラエティーに富んだ現代の食卓でも使いやすい器となっています。

深い青が象徴する「出西ブルー」

出西窯を語るうえで欠かせないのが、代表的な釉薬「出西ブルー」です。呉須(ごす)を用いた深みのある青は、皿や鉢、椀などさまざまな器に使われ、出西窯のシンボルカラーとしてとても人気があります。

もともとは黒釉が定番色でしたが、青い器が、1989年に第10回日本陶芸展で優秀作品賞・毎日新聞社賞を受賞したこともあり、「出西ブルー」という呼び名で広く知られるようになりました。灯油窯で焼かれた際の発色が特に美しいとされ、ひとつひとつ微妙に異なる濃淡やグラデーションは、手仕事ならではの魅力。和食はもちろん、洋の料理やデザートを盛っても映えるでしょう。

残念ながら、柳宗理ディレクションのシリーズに出西ブルーはありません。すでに世界的なデザイナーとして知られていた柳宗理は出西窯の応援団長的な存在でもあったため、ひょっとしたら窯のために出西ブルーは使わなかったのかもしれません。

柳宗理ディレクションの出西窯

「柳宗理ディレクション出西窯シリーズ」は、2004年から出西窯で作られるようになった器です。柳宗理のデザインの歩みを表すかのように、民藝とモダンデザインの魅力が交差する特別なラインといえるでしょう。

もともと柳宗理は出西窯について大変な敬意と愛着を抱いています。その著書「柳 宗理 エッセイ」のなかでは、出西窯の小皿について以下のように絶賛しております。

「大変暖かく生活を潤して下さいます」

「名誉等一切顧みずに本当に謙譲的に日用品を生み出している」

「これこそ今日の新しい工藝」

引用:柳宗理(2005).柳 宗理 エッセイ

出西窯は柳宗理のなかで特別な思い入れがあったのではないでしょうか。柳宗理は父母の名前入りの骨壺を出西窯で作ってもらったほど愛着を持っていたそうです。

※参考:KAWADE道の手帖(2012).柳宗理 「美しさ」を暮らしの中で問い続けたデザイナー p.159

柳宗理ディレクションの出西窯のラインナップ

柳宗理ディレクションの出西窯は、家庭料理の大部分をカバーできるようなラインナップとなっています。

種類特徴サイズ
黒土瓶柳宗理デザインの代表的な土瓶。ティーポット兼用W約21〜22cm × D約13〜15cm × H約21〜22cm/約1.1〜1.2L
湯呑黒土瓶とセットで使いやすい低めの湯呑Φ約8.5〜9.0cm × H約6.5〜6.7cm/約150ml
徳利すっきりした胴の酒器Φ約9.0cm × H約13.5〜14cm/約330ml
小ぶりで持ちやすい酒器 徳利と組み合わせるとおしゃれΦ約6.5cm × H約5.5〜6cm
飯碗高台がしっかりした、ご飯茶碗Φ約11.4〜11.5cm × H約6.4〜6.5cm
丸鉢小:副菜・デザート向きの浅鉢 中:煮物・サラダなどに使いやすい中鉢小:Φ約13.2cm × H約4.4cm 中:Φ約16.5cm × H約5.5cm
丸皿小:取り皿・菓子皿に便利なプレート 中:一人分のメインやパスタ向き 大:大皿料理・ワンプレート向き小:Φ約15cm × H約2.5〜2.8cm 中:Φ約19cm × H約3.2〜3.3cm 大:Φ約23〜23.5cm × H約4cm
角皿前菜・菓子・つまみ向きの長方形皿W約15.0cm × D約10.5cm × H約2.0cm

黒土瓶

出西窯の「黒土瓶」は、駅弁に添えられていた四角い陶製のお茶容器からヒントを得て、石膏型による鋳込みで成形されました。大量生産には向かず一度は製品化を断念しましたが、それでも黒土瓶への思いは強く、柳は晩年に出西窯でこの土瓶を復活させます。

柳宗理は工業デザイナーの巨匠といわれていますが、手工藝・職人仕事もなくてはならないものと考えていました。この黒土瓶は手仕事・民藝への愛着がとりわけ強く表れた作品といえるでしょう。手仕事からなる出西窯の黒土瓶と工業製品である白磁シリーズの白磁土瓶を、自身の二面性をよく示すものとして語ったこともあります。

熱心な柳宗理ファンで知られるイラストレーター、デザイナーの大橋歩さんは、お祝いに贈る品の筆頭に黒土瓶を挙げていました。

例えば結婚祝いならダブることはまずありませんし、独創的でありながらすべての日本人が好きになりそうな不思議な魅力のある土瓶ですので、贈る相手も選ばないでしょう。

出西窯の創業者の多々納弘光さんが黒土瓶の試作品を柳宗理の自宅で見せた際には、柳宗理は涙を流して喜び多々納さんも感涙を抑えられなかったということです。

こちらの黒土瓶の価格は柳宗理のプロダクトのなかでは高級品の部類に入るかと思います。しかし、柳宗理は製作品の価格にも心をくだいており、「買いやすくするためにもう一工夫してみる」という言葉を出西窯の方々は幾度も聞いていたということです。

丸鉢

柳宗理ディレクションの出西窯「丸鉢」は、シリーズの中でも特に使い勝手がよく、最初の一客にもおすすめの器です。

適度な深さがあるため、

  • 朝食のシリアルやグラノーラ
  • サラダ・スープ
  • 煮物・お浸しなどのおかず
  • フルーツやデザート

などの、盛り付け量が読みにくい料理にも幅広く対応できます。

縁まわりはスッと立ち上がり、口縁には釉薬がかからず土肌がのぞく仕様で、出西窯らしい素朴さと柳宗理らしいデザインが融合しています。

また、大きさ違いの丸鉢は入れ子状にスタッキングできます。この設計思想に対して、柳宗理のステンレスボール・ストレーナーを連想する方も多いでしょう。

丸皿

柳宗理ディレクション出西窯シリーズの丸皿は、出雲の工房で一つひとつ手仕事で作られている定番の器。

小・中・大とサイズ展開があるため、

  • パン皿・ケーキ皿
  • 一人分のおかずやサラダ用
  • 朝食のワンプレート
  • ステーキやとんかつなどのメイン料理

などの、和洋中の日々の食卓に活躍するでしょう。

縁を鉄釉で黒くしコバルトをかけた出西窯の丸皿は、苗代川の伏せ合わせのお皿を参考にしたといわれています。苗代川のお皿には高台がありませんが、柳宗理はそこに高台を付け、持ちやすさと美しさという「用の美」を一歩進めました。このアイデアは柳宗理の中井窯ディレクションシリーズのお皿にも取り入れられています。

参考:KAWADE道の手帖(2012).柳宗理 p.161

湯呑

柳宗理ディレクションの湯呑は、直径約8.6cm、高さ約6.6cm、容量約150mlの低めで手に包みやすい標準サイズ。日本茶やほうじ茶を一服飲むのにちょうどよく、来客用にも使いやすいバランスといえます。

ぽってりとした厚みと広がりのある口づくりで、手仕事の暖かみを感じさせる湯呑です。

飯碗

黒釉の飯碗は、おおよそ直径11.4cm×高さ6.4cmほどの、毎日のご飯にちょうど良いサイズ。黒釉の飯碗は、炊きたての白いご飯とのコントラストが強く、「銀シャリ」をいっそうおいしそうに見せてくれます。同じ形で白釉も作られていますので、色違いでそろえて「夫婦椀」として使うのもおすすめです。

モダンな感覚が同居しているため、和食器好きはもちろん、北欧寄りの食器にも合わせやすいと評価されています。

徳利

画像引用:YANAGI DESIGN

柳宗理ディレクション出西窯シリーズの徳利は、裾がやや広がり、くびれたやわらかなシルエットが印象的な酒器。徳利とぐい飲みは、50年以上つくられ続けている出西窯の定番アイテム。陶器は磁器やガラスに比べて熱の伝わり方がゆるやかで、お燗をつけた日本酒の温度変化も穏やかになりやすいといわれます。

価格も比較的手ごろですので、ワンランク上の父の日のプレゼントなどにいかがでしょうか。

一見なんの変哲もない徳利ですが、まるでずっと使っていた徳利のような親しみが自然とわいてきます。

この暖かな形は、中井窯の徳利や、和食器シリーズの醤油さしなどにも見てとれます。

柳宗理ディレクションの出西窯シリーズの中で、もっとも小さな器がこちらの「盃」です。柳宗理のプロダクトに特徴的な、やわらかな曲線の「柳フォルム」が、この小さな盃にも感じられます。日本酒用の盃として設計されていますが、容量がおよそ85mlとおちょこの約2~3倍くらいあります。

ですので、

  • 冷酒や常温酒の杯
  • 食前酒・梅酒・果実酒のグラス代わり
  • 少量の前菜やナッツ、薬味を盛る小鉢
  • 和菓子のあんこや一口デザート用の器

などにも使えそうです。盃と徳利をセットで購入すると、いっそう趣が出るでしょう。

角皿

柳宗理ディレクションの出西窯の角皿は、民藝の窯元で珍しい、工業デザイン的な発想を持ち込んだモダンなお皿といえるでしょう。小ぶりな長方形のプレートで、何枚もきれいに重ねられるよう寸法がそろえられているところも柳宗理らしい設計思想です。

角皿を持っておくと、丸い器とはまた違う雰囲気がテーブルに生まれますので、そろえておく価値のある逸品といえます。

柳宗理ディレクションの出西窯の魅力

柳宗理ディレクションの出西窯は、きどったところが少しもなく、毎日の食卓に大活躍する「用の美」にあふれた器といえます。その魅力についてご紹介します。

毎日の食事に使いやすい

出西窯の器、とくに柳宗理ディレクションのシリーズは、和洋どちらの料理にもなじみやすい形と佇まいが特徴です。素朴すぎず、かといって主張しすぎないデザインなので、手持ちの器と組み合わせても違和感が出にくく、毎日の食卓で出番が多くなります。

例えば、丸皿(中)なら、焼き魚や生姜焼きなどの和のおかずはもちろん、ハンバーグやパスタ、キッシュなど洋風メニューのメイン皿としてもおしゃれです。丸鉢(中)なら、肉じゃがや煮物、筑前煮といった和食から、シチューやポトフなどの洋食までカバーできます。

出西窯は何か特別な日に使うというより、日常的に使うほうがしっくりくる食器といえます。

リーズナブルな価格

柳宗理ディレクションの出西窯シリーズは、いわゆる「民藝系の器」として見ると、比較的手に取りやすい価格帯に収まっています。作家物の器と比べれば、価格差はさらにはっきりしてきます。

日常使いの器として検討できる価格ですので、「シリーズとしてそろえて統一感を出したい」といった方にもおすすめです。

出西窯は、創業当初は美術的価値の高い高価な陶器を志向していたものの、やがて柳宗悦や河井寬次郎らの民藝運動の影響と指導を受け「日常生活で使う実用的な器づくり」へと方向転換した窯です。

「健全で美しい暮らしの器」「くらしの道具として喜んで使っていただけるもの」といった言葉が公式サイトに掲げられていることでもわかるように、あくまで生活の中で使われることを前提にしたモノづくりをしています。

スタッキングしやすい

出西窯の柳宗理ディレクションシリーズの角皿、丸鉢、丸皿は、かたちをそろえたサイズ違いの構成となっています。そのため、スタッキング(重ね置き)をしやすい器の基本条件を備えています。縁の立ち上がりが素直で底面もフラットに近いので、同じ器を数枚重ねてもぐらつきにくく、食器棚の中でも整然と収まります。

日本の住まいは、どうしてもキッチン収納や食器棚のスペースが限られるため、「気に入った器を増やしたいけれど、置き場所が心配」という方も多いのではないでしょうか。柳宗理ディレクション出西窯シリーズなら、美しく実用的な食器を最小限のスペースでそろえられます。

柳宗理ディレクションの出西窯の注意点

柳宗理ディレクションの出西窯は実用的で美しい食器ではありますが、購入前に幾つか確認しておきたい点もあります。

電子レンジ・食器洗い乾燥機・オーブンが使えない

柳宗理ディレクションの出西窯シリーズの公式サイトでは、電子レンジ・食器洗い乾燥機・オーブンの使用をすすめていません。急熱急冷によって貫入(釉薬表面の細かなヒビ)が入りやすくなることや、割れ・欠けのリスクが高まるためです。

そのため、「食事の時間がずれるので、皿に盛り付けた料理を後からチンしてもらう」「食器洗い乾燥機を毎日使っている」といったご家庭には不向きな食器といえます。

参考:出西窯「製品について使い方・お手入れ」

底の部分に熱が伝わりやすい

柳宗理ディレクションの出西窯シリーズは、基本的には陶器で作られており、一般論としては磁器に比べて熱が伝わりにくい素材です。

一方で、底部分には釉薬がかかっていないため、料理や飲み物の温度がダイレクトに伝わります。例えば、丸鉢に熱々のシチューを入れた状態で、底を手で支えて持とうとすると熱く感じる場合があります。

なかなか入手できない

柳宗理ディレクション出西窯シリーズは、現在も一つひとつ手作業で作られている器です。そのため工業製品のように大量生産・常時在庫というスタイルではなく、どうしても生産数に限りがあります。

とくに人気の高い丸皿・丸鉢・角皿などの定番アイテムは、タイミングによっては一時的に在庫がなくなり、次の窯焚きや次回入荷まで待つ必要が出てきます。出西窯の稼働状況によるため一概にはいえませんが、一度品切れすると入荷まで半年程度待たなければならない場合も珍しくありません。

柳宗理ディレクション「丸鉢(中)」を購入!実際使ってみてのレビュー

私は柳宗理ディレクションの出西窯のなかで、丸鉢(中サイズ、黒色)を購入しました。実際使ってみての感想をご紹介します。

良かったところ

オンラインや雑誌の写真を見ての購入となりましたが、開封直後の感想としては、「予想以上の高級感」でした。価格がリーズナブルだったため、「もしかしたらチープ感があるのではないか‥‥」と心配していましたが、その心配は全くの杞憂でした。

手でなぞると段差を感じるほど熱く塗られた黒釉の重厚感と、頑丈で厚く、重みを感じられる作りは非常に高級感があります。控えめでシンプルなデザインであるのに、食卓に置くと雰囲気が変わるほどの存在感を持っており、「買ってよかった」と心から思いました。

使ってみると、豆腐や白菜、タラ、肉団子といった食材が、黒釉とのコントラストによっていっそうおいしそうに見えます。ほかに、カボチャの煮物や麻婆豆腐、チャーハン、お刺身などもきれいに盛り付けられましたので、予想以上に登場機会が増えそうです。

悪かったところ

ちょっと不満というか想定外だったのが、底の部分がかなり熱くなることです。例えば、お鍋の締めの雑炊を入れると、熱くて底を持ち続けられません。出西窯は頑丈ですので、側面をつかむような形で持ち上げられるのでストレスにはなっていませんが、ちょっと不格好な食べ方になると思います。ちなみに黒釉が塗られた部分はあまり熱くなりません。

また、公式ページの「吸水性が高いですので、ご使用前に水に浸しておくと、料理の煮汁や油分などが染みにくくなる」という方法が少し面倒に感じてしまい、省略するようになりました。黒釉で染みが目立たないためか、今のところ全く問題なく使えていますが、本来は説明どおり準備するべきなのでしょう…。

確かに、白釉の場合は、メルカリの出品写真などを見ると染みた形跡も確認できるため、より気を遣う必要があるのかもしれません。面倒な方は黒釉をおすすめします。

参考:出西窯「製品について使い方・お手入れ」

「用の美」を体現する出西窯の歴史

出西窯に興味をお持ちの方のなかには、「民藝の系譜(柳宗悦・河井・濱田・リーチたち) → 出西窯 → 柳宗理ディレクション」というつながりにも興味をお持ちのことでしょう。この流れを中心に、以下に年表をまとめました。

出来事
1947年島根県出雲市出西で、農家出身の5人の青年と賛助者2名により共同窯として創業
1949年鳥取の金津滋の指導を受け、民藝運動に参加。「出西窯」の名称を定める
1950年河井寛次郎の指導で、日常使いの器づくりを本格的に開始
1951年民藝運動の中心人物であり、柳宗理の父でもある柳宗悦が出西窯を初訪問
1952〜1953年濱田庄司のもとで益子に学び、さらに丹波・五条坂で修行。布志名滞在中のバーナード・リーチからも直接教えを受ける
1956年ごろ日本民藝館展に入選・受賞を重ね、「用の美」を体現する窯として評価が高まる
1962年柳宗理が初めて出西窯を訪問。前年に亡くなった父・柳宗悦の骨壺制作を依頼したのがきっかけとされる。その後、縁付きの角皿・丸皿などの意匠で指導・協働が続く
2004年「柳宗理ディレクション出西窯シリーズ」がスタート。創業同人から若い世代への世代交代を機に、柳宗理を迎えて改めて指導を受ける
2015年以降組織を株式会社出西窯とし、日本陶芸展の受賞や地域ブランド認定などを経て、現在も民藝の精神を受け継ぐ窯として活動を続けている

出西窯へのアクセス

出西窯に実際に足を運んでみたいという方もいらっしゃることでしょう。

出西窯は斐伊川沿いの田園地帯にあり、陶工が仕事をする工房、レンガ造りの大きな登り窯、器を展示販売する建物がまとまっており、多くの観光客が訪れています。

・くらしの陶・無自性館

出西窯で焼かれた器がサイズ・形違いでびっしり並んでいて、実際に手に取りながら購入できます。

近くにベーカリーカフェもありゆっくり休憩もできます。

・工房・登り窯

無自性館のすぐ横にあり、決められた時間帯で見学できます(事前予約不要)。

工房見学時間(目安)は、午前が9:30〜12:00、午後が14:00〜16:30です。

【アクセス】

・所在地:島根県出雲市斐川町出西3368

・JR出雲市駅からタクシーで約10分

・出雲空港からタクシーで約20分

・山陰自動車道「斐川IC」から車で約7分

出西窯の公式オンラインショップ

柳宗理デザインのプロダクト全般は、柳工業デザイン研究会が運営する「Yanagi Shop online store」や全国の正規取扱店、百貨店、インテリアショップ、ECモールなどでも広く流通しています。柳宗理ディレクションの出西窯シリーズについても、Yanagi Shopや一部のオンラインショップで取り扱いがあります。

一方、出西窯の器そのものを幅広く見たい場合は、公式オンラインストアまたは現地の無自性館をチェックするのがおすすめです。

参考:出西窯 on-line STORE

出西織もおすすめ

画像引用:出雲市

出西織(しゅっさいおり)は、島根県出雲市・出西地区で作られている手織りの布です。出西窯の創業メンバーの一人・多々納弘光さんの妻、多々納桂子さんが1955年に立ち上げた染織工房がはじまりとされています。綿の栽培から糸紡ぎ、藍染め、手織りまで一貫して行う現在では文化的にも貴重な工房です。

技法自体は江戸時代には確立されていたとされ、伝統的な「発酵建て」による藍染めを用いることで、深みのある青が生まれます。この青は、出西焼の釉薬の色とも相性が良いため、出西焼とともに楽しむ布として紹介されることもしばしばです。

出西織は出西窯の公式オンラインショップにて購入できます。

参考:出西窯 on-line STORE

出西窯は毎日の食事を潤してくれる

今回は柳宗理ディレクションの出西窯を中心に、出西窯の魅力をご紹介しました。柳宗理自身も出西窯について、「大変暖かく今日の生活を潤して下さる」と述べています。実際に購入したユーザーとしても、毎日の食事とその時間を豊かにしてくれる食器であると実感を持って言えます。

手作業で作られる出西窯は常に品薄の状態となっています。お気に入りの器を見つけたら、なるべく早めに購入を決断することをおすすめします。