柳宗理のカトラリーや食器は数多く販売されています。そのため、かえって「どれがいいのかわからない」「どう組み合わせたらいいの?」などと悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は世界的なデザイナー・建築家であるシャルロット・ぺリアンが愛用していた柳宗理のカトラリーと食器の組み合わせをご紹介します。
厳しい審美眼で選び抜いたテーブル・セッティングはきっと参考になるはず。ぜひ最後までご一読ください。
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巨匠・シャルロット・ぺリアンとは?

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シャルロット・ペリアン(1903–1999)は、装飾性よりも暮らしの中での機能性を重視し、先進的な工業素材の合理性と天然素材の豊かさのバランスを追求したフランスの建築家・デザイナーです。
住宅から公共性の高い空間までを視野に入れ、「どう暮らすか」から逆算してデザインを組み立てました。
ペリアンが関わった作品のなかでも特に知られているのが、ル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレとの共同デザインによる「LCシリーズ」です。
LCシリーズは、チューブ状の金属フレームを骨格にして座・背・肘のクッションを収める構造が特徴で、装飾をそぎ落として生まれた美しさは、今も多くの人を惹きつけています。
シャルロット・ぺリアンと柳宗理の関係
1940年、ペリアンは商工省の招聘で来日し、その際、当時若手だった柳宗理が案内役、アシスタントとなって、日本各地の工芸調査の旅に同行しました。
旅のなかでペリアンが畳や蚊帳などの寸法を細かく計測し、日本の尺度を体で学んでいく姿に触れた柳は、厳しい先輩のような存在として刺激を受けたとされています。
また、実際の生活から切り離された「紙上のデザイン」に疑問を投げかける姿勢や、既存の芸術観に挑む態度などにも影響を受けたと言われています。

柳宗理は、ペリアンが日本のデザイン界に与えた影響は、「来朝した外国人のなかで最大と言ってもよいだろう」と評価しています。
また、デザインについての考え方に違いもあるが、彼女のことを思うと「くじけてはいけない、戦わねばならないという覚悟を新たにする」とも述べています。
引用:柳宗理(2003).「柳 宗理 エッセイ」平凡社、p.270

一方、ペリアンは柳宗理のことを、「あなたこそが日本の伝統がなんたるかを初めて教えてくださった」「日本の伝統を純粋な形で守り通せるのは、柳だからこそ出来得る」と深い敬意を示しています。
引用:河出書房新社(KAWADE道の手帖).「柳宗理 「美しさ」を暮らしの中で問い続けたデザイナー」、p70~71
シャルロット・ぺリアンが愛した柳宗理の食器とカトラリー
ペリアンはデザインに対して非常に厳しい審美眼を持った人物でした。日本に滞在していたときには、良い作品に「○」を、ダメな作品を「×」のマークを付けて隣り合わせで展示するという刺激的な展覧会を強行し、主催者を震えあがらせ、来場者を驚かせたといいます。
そのようなペリアンですが、柳宗理のカトラリーと食器をゲストのおもてなし用としてこよなく愛していました。
「それらはただただ素朴に美しく、日本の文化の豊かさが感じられます」(※)と述べています。
それではさっそく、ペリアン愛用の組み合わせをご紹介します。
※引用:河出書房新社(KAWADE道の手帖).「柳宗理 「美しさ」を暮らしの中で問い続けたデザイナー」、p70
黒柄カトラリー「デザートナイフ」
柳宗理の黒柄カトラリーシリーズは、黒い木柄×ステンレスの組み合わせで、手に取ったときに冷たさが出にくく、見た目も落ち着いた印象があるのが特徴です。
こちらのナイフは「デザート」となっていますが、ステンレスカトラリーの「ディナーナイフ」や「テーブルナイフ」のサイズに近く、ステーキやチキンソテーといったメイン料理まで対応できます。

黒柄カトラリーシリーズは柄の部分の経年変化を楽しめるのも大きな魅力。

ペリアン愛用のカトラリーも、どれも使い込まれて良い味を出していました。
黒柄カトラリー「デザートフォーク」
黒柄カトラリーは全長190mmで、パスタやサラダ、デザートまで幅広く対応できるカトラリー。柳宗理のカトラリーでも特に人気が高いプロダクトです。
和洋中を問わず相性良く使えますので、ゲスト用としても日常使い用としても活躍するでしょう。

シャルロット・ぺリアンは、柳宗理のナイフやフォークと食器を竹製ランチョンマットに置いてテーブル・セッティングしていました。

ペリアンのペントハウスは西洋と東洋が融合したインテリアが特徴。
例えば和モダン住宅にお住まいの方などは、このセッティングを採り入れやすいのではないでしょうか。
関連記事:柳宗理のカトラリーはなぜ永遠のロングセラー?人気の理由や種類などを徹底解説!
白黒の食器シリーズ「プレートL(ホワイト)」
柳宗理の白黒の食器シリーズは日常での使いやすさを前提にした飽きのこないシンプルさが特徴です。マットで落ち着いた質感ですので、料理の色が素直に映えるでしょう。
【盛り付け例】
- メイン料理:ステーキ、ハンバーグ、ソテー、ムニエル、ロースト系
- ワンプレート:タコライス、ガパオ、カレーなど
- パン・軽食:サンド、トースト+サラダ、キッシュ
- スイーツ:ロールケーキや焼き菓子などの盛り合わせ

白黒の食器シリーズは1982年にデザインされ、2023年からはセラミック・ジャパンが復刻販売しています。
白黒の食器シリーズ「ボウルS(ホワイト)」
ボウルSサイズは1人分の小鉢〜軽い汁物にちょうどいいサイズです。以下のように使い回しできますので、日常的に使いやすいでしょう。
【盛り付け例】
- スープ類:ポタージュ、ミネストローネ、味噌汁
- サラダ:葉物の小盛り、ポテサラ、豆サラダ
- デザート:ヨーグルト+グラノーラ、フルーツ、アイス少量
- 副菜:冷奴、煮物、和え物

こちらの組み合わせとは別に、シャルロット・ペリアンは柳宗理の「和食器シリーズ」の豆皿や、中井窯ディレクションシリーズの小皿(※現在は入手困難)も愛用していたようです。
関連記事:柳宗理デザイン「白黒の食器シリーズ」プレートはミニマリストが愛する四角いお皿!
シャルロット・ぺリアンのように柳宗理のカトラリーと食器を楽しもう!
シャルロット・ペリアンは柳宗理を深く尊敬し、そのデザインの美しさを高く評価していました。実際、柳宗理のカトラリーと食器を日常的に愛用していました。
ペリアンが愛用した組み合わせを参考にしながら、ご自身の好みやライフスタイルに合わせて柳宗理のカトラリーや食器を楽しんでみてはいかがでしょうか。

