柳宗理の和食器シリーズが復刻!いつもの食事がおいしくなる普段使いの魅力とは?

柳宗理
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柳宗理の和食器シリーズは、毎日の食卓になじむ使いやすさと、すっきりとした美しさをあわせ持つうつわです。1975年に生まれたこのシリーズは、2022年に復刻され、今あらためて注目を集めています。

見た目のよさだけでなく、日々の暮らしの中で無理なく使えることまで考えられているのが、柳宗理の器らしいところ。和食器が気になる方はもちろん、長く使える定番の器を探している方に向けて、和食シリーズの種類やラインナップ、魅力について解説します。

画像引用:深山食器店

柳宗理の和食器シリーズとは

画像引用:深山食器店

柳宗理は、日本の暮らしに根ざした道具を数多く手がけたプロダクトデザイナー。そんな柳宗理が1975年に「和食用の普段使いのうつわ」をテーマに手がけたのが、「和食器シリーズ」です。

急須や湯呑み、飯椀、皿、醤油油差しなど、日本の食卓に欠かせない食器がそろっているため、毎日の暮らしにとけこむようにして使うことができるでしょう。柳宗理らしい簡潔で機能的な造形なので、華やかな料理というよりも、筑前煮や肉じゃが、おひたし、卵かけご飯、食後のほうじ茶といった「何てことのない」食事こそ、しみじみと味わえるようになるのではないでしょうか。

和食器シリーズは、生産工場の変化にともない仕様変更が重ねられてきましたが、2022年に美濃焼の窯元「深山」の生産技術と柳工業デザイン研究会の監修のもと、待望の復刻を果たしました。

単なる見た目の再現ではなく、誕生当時に込められた「日々の暮らしで気持ちよく使える器」という考え方を現代に引き継ぐ取り組みとして、新たな進化も加えられています。

デザインの種類は「染付紋・渦」と「無地」の2種類

柳宗理の和食器シリーズは、鳴門の渦潮をモチーフにした「染付紋・渦」と、無地の「古白磁」のどちらかが選べます。また、現在は販売停止中ですが「結び紋」という柄もかつてはありました。

それぞれの特徴をご紹介します。

染付紋・渦

柳宗理の和食器に描かれた「染付紋・渦」は、幾重にも円を重ねたような模様です。モチーフになっているのは鳴門の渦潮とされで、家紋のような貫禄がありつつ、波の動きも感じさせるデザインとなっています。

渦の柄は、伝統文様をそのまま写したというより、日本の自然を着想源にしながら、柳宗理が自らの感覚でまとめたデザインなのでしょう。

柳宗理は、神社の「注連縄(しめなわ)」を日本人の深奥にある形とたたえ、江戸時代の火消し組が用いた「纏(まとい:消火活動の目印となった重い標具)」のデザインを、純粋で強烈なものとして高く評価していました。

「染付紋・渦」の柄にも、これらにどこか通じる素朴な生命力があるといえるでしょう。

古白磁

古白磁は、紋を省いた「無地」のデザインのことです。

2022年の復刻に際しては、柳工業デザイン研究所の監修のもと、柳宗理が開発当初に手がけたデザインがよみがえりました。柳宗理の食器にはもともと無地のデザインも多いため、違和感なく受け取る方も多いのではないでしょうか。

「古白磁」の魅力は、開発当初の造形をより素のかたちで味わえるところにあります。また、紋つきのものに比べて、やや価格が抑えられているのもうれしいところです。

【復刻待ち】結び紋

画像引用:YANAGI DESIGN

柳宗理の和食器にある結び紋は、水引のようなすっきりとした文様。白地に藍色の線がよく映えます。

こちらは「和」の模様と見ればそのとおりではありますが、見ようによっては近代アートのような現代的な印象を受ける人もいるかもしれません。一筆書きのような、独特の軽やかさも結び紋の魅力です。

かつては、この結び紋と染付紋・渦(旧・丸紋)の2種類が選べたのですが、残念ながら結び紋は復刻されておりません。今後の展開に期待しましょう。

柳宗理の和食器シリーズのラインナップ

柳宗理の和食器シリーズは、大きく分けて以下の5種類があります。

  • 急須(きゅうす)
  • 湯呑(ゆのみ)
  • 飯椀
  • 醤油差し

シリーズとして展開されているため、そろえると食卓に統一感が出るでしょう。

しかし、そもそも和食では料理ごとに合う器を選び、形や素材、色合いの異なる器を組み合わせること自体も楽しみのひとつです。気に入ったものだけを選んで取り入れてみるのもおすすめです。

かつては、ぐい飲み(小・中・大)も販売されていましたが、今回の復刻では対象外となってしまいました。こちらもいつか復刻してほしいところです。

急須(きゅうす)

柳宗理の和食器シリーズの急須は、円柱形のすっきりとした姿が目を引くアイテムです。和の道具らしさを備えながら、モダンな印象があると感じる方も多いでしょう。紅茶などを入れても、まったく違和感がありません。

円柱形のため使用後に洗いやすく、毎日使う道具として扱いやすい点も、「用の美」にこだわる柳宗理らしい魅力です。本体の中には磁器製の茶こしが付いており、これだけでサっと気軽にお茶が入れられるのも、隠れたよさといえるでしょう。

容量は約220ccで、煎茶碗2人分ほど。普段のお茶の時間にちょうどよいサイズ感です。

湯呑(ゆのみ)

柳宗理の和食器シリーズの湯呑は、容量100ccの、小ぶりで持ちやすい形が特徴です。底が広めで安定感があり、手で支えやすいバランスになっているため、手の小さい人でも扱えます。

和食器シリーズの湯呑は、

  • 小ぶりで持ちやすい湯呑を探している人
  • 自宅用にも来客用にも使いやすい器がほしい人
  • 和の器が好きだけれど、重たく見えないデザインを選びたい人

などにおすすめです。

「古白磁」の湯呑は、小ぶりで上品な洗面用コップとしても検討できるかもしれません。

もちろん価格面では少し贅沢ですし、磁器なので落下には注意が必要ですが、生活感を抑えた洗面台にしたい人には、ミニマムな形と清潔感のある白地が魅力的です。

和食器シリーズの皿は、深山の白磁の魅力がよく伝わるお皿です。縁がしっかりと立ち上がっているため、汁気のある料理にも使いやすい形になっています。

サイズ展開は以下のとおりです。

サイズ公式表記サイズ合いそうな料理の具体例
3寸醤油皿 ※古白磁のみφ90×h17mmしょうゆ、薬味、漬物、珍味、梅干しなど
3.5寸豆皿φ110×h18mm冷ややっこ、香の物、きんぴら少量、羊羹や干菓子など
5寸皿φ150×h30mm取り皿、銘々皿、焼き魚の取り分け、だし巻き卵、ケーキ、パンなど
7寸皿 ※古白磁のみφ210×h37mm炒め物、煮魚、天ぷら、主菜の盛り付け、ワンプレート気味の一皿など

飯椀

柳宗理の和食器シリーズの飯椀は、伝統的な碗形(わんなり)をベースに、末広がりの高台を組み合わせたかたちが特徴です。和食器らしい落ち着きがありながら、すっきりとした印象もあり、毎日使っても飽きにくい飯椀といえるでしょう。

サイズはΦ112×h68mmで、男女兼用で使いやすい大きさです。スタッキングできるため、収納しやすい点もうれしいところです。

醤油差し

柳宗理の和食器シリーズの醤油差しは、底を広く取った、ぽってりとした温かみのあるフォルムが特徴です。手に取りやすく、しかも倒れにくいため、使い勝手のよいアイテムといえるでしょう。

サイズは2種類から選べます。

サイズサイズ容量
w91×d72×h100100cc
小 ※古白磁のみw83×d62×h8350cc

大サイズは、1975年当時の食卓事情に合わせて設計された100ccサイズです。しっかり容量があるため、和食中心の食卓にも取り入れやすいでしょう。ちなみに、キッコーマンの醤油瓶は150mlなので、それと比べるとひと回り小ぶりです。

小サイズは、洋食が増えた現代の食卓に合わせて、2022年の復刻で古白磁のみに追加されたサイズです。少量ずつ入れて使いたい方や、こまめに補充しながら使いたい方にも向いています。

関連記事:【名作復刻!】柳宗理「和食器シリーズ」の醤油差しを買ってみた!|液だれしない?入れ替えは簡単?

関連記事:デザイナーズ醤油差し11選|柳宗理や森正洋など日本を代表するおすすめ商品を一挙紹介!

柳宗理の和食器シリーズを手がける「深山(みやま)」のすごさ

柳宗理の和食器シリーズを現在手がけている「深山」は、岐阜県瑞浪市を拠点に陶磁器を扱うメーカーです。瑞浪市は洋食器の世界的な生産地として知られ、上質な白磁食器の製造で培われた技術が今も受け継がれています。

深山は柳宗理の和食器シリーズを復刻しただけでなく、ほかのデザイナーとの協業実績もあります。「デザイナー×miyama.」のプロジェクトでは、ムラタ・チアキやエミリー・バーニンガム、小野里奈などのデザイナーとコラボレーションを行っています。

2022年の柳宗理の和食器シリーズの復刻にあたっては、注ぎ口の位置や釉薬のたまり方までミリ単位で調整しながら、開発当初の形に近づけたということです。染付の渦潮紋も、銅版転写で見事に再現されました。こうした点からも、深山の確かな技術力がうかがえるといえるでしょう。

柳宗理のデザインは、やわらかな丸みや繊細なバランスに特徴があり、和食器シリーズの復刻でも細かな調整が重ねられたことが想像されます。

商品説明には「オリジナルの素材感・造形美を忠実に再現しながらも、新たな進化を遂げています」とあり、目に見える形の再現だけでなく、現代の製造技術を生かした見直しも行われたようです。

柳宗理の和食器シリーズの購入でおすすめのショップ

柳宗理の和食器シリーズは、どちらかといえばこだわりのある方向けのプロダクトで、量販食器と違って購入先が多いわけではありません。そのため、手軽に探すなら楽天市場、公式ショップなら深山食器店という探し方がおすすめです。

Designshop(楽天市場)

柳宗理のプロダクトを幅広く扱っているショップで、ブランド理解のあるセレクトが魅力。和食器シリーズも取り扱いがあり、楽天内で比較的安心して選びやすいショップのひとつです。一方で、商品によっては取り寄せ対応になることもあるため、急ぎの場合は納期を確認しておくとよいでしょう。

生活雑貨al(楽天市場)

価格比較をしながら選びたい人向けのショップです。楽天のキャンペーンやポイント還元を活用しやすく、タイミングによってはお得に購入しやすいのが魅力です。ただし、送料や納期は商品ごとに異なることがあるため、総額と発送時期をあわせて確認しておくのがおすすめです。

深山食器店(公式ショップ)

柳宗理の和食器シリーズの現行ラインを確認しやすい公式系ショップです。シリーズ全体を見渡しながら選びやすく、「まず公式で現行品を確認してから比較したい」という人に向いています。会員登録なしでも購入できるため、初めてでも利用しやすいのがメリットです。

柳宗理の和食器シリーズで毎日の食事がより大切な時間に!

柳宗理の和食器シリーズは、見た目の美しさだけでなく、毎日気持ちよく使える工夫が詰まった和食器です。2022年の深山による復刻によって、当時の魅力を大切にしながら、今の暮らしにも取り入れやすいシリーズとしてよみがえりました。

シリーズでそろえるのはもちろん、気に入ったものをひとつずつ選んで使うのも楽しみ方のひとつです。毎日の食卓に、柳宗理らしい「用の美」を取り入れてみてはいかがでしょうか。