日本人がカレーを食べる平均回数は、年間約80食、週1.5回以上食べている計算になります。そんな「国民食」専用に開発されたスプーンが、柳宗理のカレースプーンです。
シンプルな見た目ながら、ご飯とルウをきれいにすくえる独自の形状は、実用性と美しさを両立した柳宗理らしい「用の美」といえるでしょう。
本記事では、柳宗理のカレースプーンの魅力や、購入前に検討しておきたい注意点、評判・口コミ、さらにディナースプーンやクチポールのNAUとの違いなどについて解説します。
柳宗理のカレースプーンの使い勝手が良いところ
「わざわざカレースプーンっているのかな?」「本当に使いやすいの?」などと購入を迷っている方もいることでしょう。ここでは、柳宗理のカレースプーンの良いところを、実際に使ってみた体験談も交えながら解説します。
- とにかく食べやすい
- カレー以外にも使える料理が多い(麻婆豆腐・親子丼など)
- 超ガッツリ系のデザートスプーンとしてもぴったり
とにかく食べやすい

柳宗理のカレースプーンを使った方なら誰でも感じるのは、とても食べやすく、口当たりがよいということ。上の写真のように小ぶりのサイズです。
スプーンの幅が少し細めにできていて、自然にスッと口に運べます。特に女性や子どもにはぴったりのサイズ感で、使いやすさが段違いです。幅が広すぎるスプーンだとちょっと口に入れにくいな…と感じている人には、特におすすめのスプーンといえるでしょう。
また、すくったご飯やルウがスプーンに残りにくいのもポイント。先が浅めで、後ろがほんの少し深くなっているので、最後の一口まで気持ちよくすくえて、食べ終わりまでストレスがありません。
さらに、スプーンの先端がヘラのように平らになっているため、大きめの野菜やお肉もスッと切れて便利です。この先端の形は、お皿のカーブにも自然になじむ形になっているので、残さずきれいに食べられるのもうれしいところです。

カレーをスプーンで食べる際に意外に気になるのは、口から引き抜くときにスプーンの縁が上唇に当たるときの感触。
柳宗理のカレースプーンなら、この嫌な引っ掛かりがほぼゼロです。カレーの味やスパイスの香りに全集中できますよ。

柳宗理のカレースプーンとディナースプーンを横から見て比べてみると、よくわかるよ。

カレー以外にも使える料理が多い(麻婆豆腐・親子丼など)
柳宗理のカレースプーンはカレーライス専用のように思いがちですが、実はかなり使い道が広いスプーンです。毎日の食卓で「これにも使える」と感じるシーンが想像以上に多いでしょう。
例えば、以下のような料理との相性が良好です。
- 麻婆豆腐
- チャーハン
- 親子丼
- そぼろご飯
- ドリア
- オムライス
- ビーフシチュー
- ネギトロ、いくら丼
- ポトフ など
このように、柳宗理のカレースプーンは単なるカレー用ではなく、日々の食卓で出番の多いカトラリーなのです。
超ガッツリ系のデザートスプーンとしてもぴったり
柳宗理のカレースプーンは、実は超ガッツリ系のデザートスプーンとしてもぴったりです。デザインこそ「カレースプーン」ですが、その形状は同じシリーズの「パフェスプーン」と非常によく似ています。
どちらも先端が平らで浅く、後方にかけて深さのある形で、大きめの具材やトッピングをすくいやすく、最後まで食べやすいのが特徴です。この形状は、例えばたっぷりホイップの乗ったチョコレートパフェや、層が何層にもなったティラミスカップなど、ボリュームのあるスイーツによく合います。
柳宗理のカレースプーンを買う前に検討しておきたいポイント
柳宗理のカレースプーンはとても魅力的でユニークなカトラリーであることは間違いありませんが、「こんな方には合わないかも……」という面もありました。購入前に考慮しておきたいポイントを解説します。
- 具材の大きいカレーにはちょっと不向き
- スープスプーンとしては使えない
具材の大きいカレーにはちょっと不向き
柳宗理のカレースプーンは、繊細な口当たりや扱いやすさを重視して設計されていますが、ボリュームのあるゴロゴロ系のカレーにはやや不向きな一面もあります。スプーンの幅がやや細めで、先端が浅く作られているため、大きめの具材や量のあるルウを一度にしっかりすくうにはやや物足りなさを感じるかもしれません。
もちろん、ジャガイモやにんじんなどの具材をヘラのような先端で切り分けられるのですが、「一口にたくさんの具をのせたい」という人には不便に感じられる可能性があります。実際、柳宗理のカレースプーンについての口コミのなかには、少数ではありますが、そういった声がみられました。
口が大きな方や、「バクっとほおばらないとカレーを食べた気にならない」といった方は、柳宗理のカレースプーンではなくディナースプーンのほうが合っているかもしれません。
スープスプーンとしては使えない
柳宗理のカレースプーンは、浅めの皿形状とすっきりしたフォルムが特長ですので、スープスプーンとして使うには不向きです。一般的なスープスプーンは一度に多くの液体をすくえるよう、深さと容量を重視して設計されていますが、柳宗理のカレースプーンの容量は控えめです。
また、カレースプーンは口当たりの良さを優先して皿が浅く広がっているため、すくったスープがこぼれやすい傾向もあります。スープスプーンとしての役割を求める場合には、専用の深めのスプーンの方が使いやすいでしょう。
したがって、大は小を兼ねるではありませんが、もしもカレースプーン兼スープスプーンでの使用を想定しているなら、カレースプーンではなくディナースプーンのほうがおすすめです。

実際に計量してみたところ、柳宗理のカレースプーンは1さじが約5mLであり、ディナースプーンが約10mLであるのに比べると半分しかありません。スープを繰り返しすくう場面では、どうしても手間が増えてしまいます。
柳宗理のカレースプーンの基本情報
柳宗理のカレースプーンは、使いやすさと美しさが見事に両立した、日常使いにぴったりのカトラリーです。コンパクトなサイズ感は、手にしっくりなじみやすく、女性やお子さまにも使いやすいのが特徴です。
| 項目 | 内容 |
| サイズ | 約18.3cm×3.5cm×1.6cm |
| 重さ | 約39g |
| 材質 | 18-8ステンレス |
| 食洗機対応 | 〇 |
| 製造元 | 日本洋食器(販売:佐藤商事) |
| 原産国 | 日本 |
柳宗理のカレースプーンの表面はつや消し仕上げとなっており、ピカピカの金属製のスプーンのようなチープさが一切ありません。もちろん傷や汚れ(水あか)は相応に付きますが、柳宗理のカトラリーは使い込むうちに愛着が出てくるものですので、気になる方はあまりいないでしょう。
継ぎ目のない一体型のカレースプーンの材質には、18-8ステンレスという素材が使われています。これは鉄に18%のクロムと8%のニッケルを加えたステンレスで、さびにくく耐久性に優れており、食洗機にも対応しています。
柳宗理のカトラリーにおけるカレースプーンの位置づけ
カレースプーンは、柳宗理の生前の設計哲学やデザイン方針をベースにしたプロダクトです。柳宗理の代表的なステンレスカトラリーシリーズ(通称:#1250シリーズ)をもとに、「柳宗理デザイン研究所」や監修体制の下で生み出されました。
つまり、柳宗理が直接デザインしたわけではありません。とはいえ、柳宗理が考案したフォルムやシリーズの哲学は忠実に受け継がれていますので、柳宗理の名が付けられるにふさわしい非常に優れたカトラリーといえるでしょう。
関連記事:柳宗理のカトラリーはなぜ永遠のロングセラー?人気の理由や種類などを徹底解説!
柳宗理のカレースプーンの評判・口コミまとめ

柳宗理のカレースプーンを購入した方は、実際のところ、どのような感想を持っているのでしょうか。ここでは、Amazonや楽天などの口コミ、個人ブログなどをリサーチして、代表的な感想をまとめてみました。
【良い口コミ】
「このスプーン以外で二度とカレーは食べられない」
「先が直線なのでカレーやチャーハンのご飯粒がきれいに集められる」
「平らな先端がすくいやすい」
「汁物には別のスプーンを使っていますが、出番の多さでいえばこれがダントツ」
「100均のスプーンより、口当たりがなめらか」
「コロンとした形状がかわいい」
【悪い口コミ】
「少し重たく感じた」
「くぼみが少ないので、大口でかき込みたい人には向かない」
「プリンやヨーグルトなどの小さな容器に入った物は食べにくい」
「先端に少しだけご飯とカレーをのせて食べる人には向かない」
柳宗理のカレースプーンとディナースプーンの違い

柳宗理のカレースプーンとディナースプーンのどちらを購入するか、迷う方は多いようです。Amazonの購入数をみてみると、柳宗理のカトラリーの売れ筋商品の一つはディナーカトラリーセットですので、まずはディナースプーンを購入しようかと考えている方もいるでしょう。
両者の違いをまとめたものが以下の表です。
| 項目 | カレースプーン | ディナースプーン |
| スプーンの深さ | 浅め | やや深め |
| スプーンの幅 | 細め(口に入りやすい) | 広め(たっぷりすくえるが口に入りにくい) |
| 口当たり | なめらかで抜けやすい | 深さがあるため口からやや抜きにくい |
| 容量 | 少なめ(ちょうどよく一口ずつすくえる) | 多め(多くすくえるが食べにくい場面も) |
| 食事との相性 | カレー、丼もの、やわらかい煮込み料理に最適 | スープや大きな具材のメインディッシュ向き |
| 操作性 | 軽快で口元の所作もきれいに決まる | 一口が大きくなりやすく所作がやや大きい |
| 食べやすさ | 高い(特に女性や子どもに好評) | カレー以外はやや不向きという声も |
上記のように一長一短ありますので、カレースプーンとディナースプーンの併用がベストといえます。どちらか一方購入するのであれば、普段よく食べる料理に合わせて選ぶとよいでしょう。
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柳宗理のカレースプーンとクチポールのNAU(ナウ)はどっちがいい?
クチポールのNAU(ナウ)シリーズは、ポルトガルの人気カトラリーブランド「クチポール」が日本の食卓を意識して開発した、カレー専用スプーンを含むシリーズ。「NAU(ナウ)」はポルトガル語で「船」を意味し、まるで料理をすくい運ぶようなスムーズな動作性をイメージさせるネーミングとなっています。
スプーンの先端はわずかにスクエア(角ばった)形状になっており、皿の縁にフィットしてカレーやシチューなどをきれいにすくえる工夫がされています。柳宗理のカレースプーンより面積が広いため、具材の大きいゴロゴロ系のカレーでも、一度にすくって口に運びやすい形状です。
クチポール NAUはGOAやMIOなどの他シリーズと同様、ブラックやホワイトの樹脂ハンドルと金属の組み合わせによるスタイリッシュな印象が特長。柳宗理のカトラリーのデザインと一脈つながるシンプルかつ親しみを感じるデザインですので、比較対象になる方もいらっしゃるでしょう。
柳宗理のカレースプーンには黒柄タイプがありませんので、「見た目にもこだわりたい」という方には、NAUのスプーンが良い選択肢になるかもしれません。
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柳宗理のカレースプーンはぜひそろえておきたいカトラリー
柳宗理のカレースプーンは、「食べやすさ」と「美しさ」のバランスがとれたカトラリーです。細めのシルエットは口に運びやすく、スプーン先端の浅いカーブにより、ご飯やルウをきれいにすくえます。
さらに、価格が手ごろなのも柳宗理らしいところです。初めて柳宗理のカトラリーを使う方にとっても、試しやすい一本といえるでしょう。
柳宗理のカレースプーンは毎日のご飯をちょっと特別にしてくれる、使うほどに愛着のわくスプーンです。ぜひご自宅のカトラリーに加えてみてはいかがでしょうか。

