柳宗理のレードル・スキンマーは一生もののキッチンツール!メリット・注意点などを紹介

柳宗理のキッチンツール
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柳宗理は、MoMA(ニューヨーク近代美術館)に永久展示品があるほどの世界的なデザイナー。橋やトンネル坑口などの巨大建築物からレードル(お玉)、スキンマー(すくい網)といった日常的なプロダクトまで幅広い作品を生み出したことでも稀有なデザイナーです。

柳宗理のアノニマス(匿名的)デザインに共感しており、無印良品のカトラリーやJINSのメガネを手掛けたことでも知られる現代の人気デザイナー、ジャスパー・モリソンは、「このレードルは横から見た微妙な曲線がすごい」「握るところやテコの支点などが熟考されている」などと、その完成度の高さを絶賛していました(※)。

この記事では、柳宗理のレードル・スキンマーの魅力や注意点、サイズの選び方や、口コミ・評判などを解説します。商品選びのために、お役立てください。

※出典:MAGAZINE HOUSE(2008). Casa BRUTUS特別編集「柳宗理」

柳宗理のレードル・スキンマーの魅力

柳宗理のレードル、スキンマーの実用面での魅力としては、以下の4つが挙げられます。

  • 利き手を選ばない
  • 柳宗理の鍋にジャストフィットする形状
  • オールステンレスで頑丈・衛生的
  • 重ね収納ができる曲線美

ロングセラーを続ける魅力を、順番に解説します。

利き手を選ばない

柳宗理のレードルは左右兼用の形をしているため、利き手を選びません。

一般的なレードルでは、日本の「お玉」と違い、左側が尖っているタイプが多いため、左利きの方は使いにくいのが難点です。しかし、柳宗理のレードルであれば、左利きの方でも使い勝手は変わりません。プレゼントとして選ぶ場合も、心配なく贈れるでしょう。

スキンマーもレードルと同様に左右兼用のコンセプトが適用されています。

鍋の端っこもすくいとりやすい独特のフォルム

柳宗理のレードルやスキンマーは、柳宗理の片手鍋や両手鍋にぴたりと合う形でつくられています。鍋の曲線に沿ってすくえるので、一度に具材をすくえ、最後の一滴まできれいに注げるのが大きな特長です。もちろん、一般的な鍋の円弧ともおおよそ一致していますので、快適に使えるでしょう。

たとえば、鍋に少量残ったカレーを取りたいとき、通常のお玉ならば何度も鍋をこそげるようにすくわなければなりませんが、柳宗理のレードルならば一気にすくい取れます。また、ニンジンやジャガイモを一つだけ取りたいというようなときは、左右の尖った側を使えばスムーズです。

柳宗理のレードルは、どことなくユーモラスな形が魅力といえますが、実は使いやすさも考えられた「用の美」に貫かれているのです。

オールステンレスで頑丈・衛生的

柳宗理のレードルやスキンマーは、18-8ステンレスという耐久性の高い素材で作られています。継ぎ目がない一体成形のため、汚れがたまりにくく隅々まで洗えて清潔さを保ちやすいのが魅力です。もちろん、食洗機で洗っても問題ありません。

表面は落ち着いたつや消し仕上げ。小さな傷が目立ちにくいため、長年使っても美しさを保てます。頑丈で衛生的、そして見た目も上品なつくりは、柳宗理のステンレスシリーズに共通する優れたポイントです。

重ね収納ができる曲線美

柳宗理のレードルやスキンマーは、重ねて美しく収納できる点でも優れています。柄の曲線や形状がそろっているため、サイズが同じならぴたりと重なり場所を取りません(上写真)。さらにターナーも同じ角度で設計されており、一緒に重ねられるのが特徴です。

ハンドルの先端には穴が開けられており、フックに引っ掛けて吊るすことも可能。ツールスタンドに収納する際も、かさばらずに収納できるため、すっきり美しく見せられるでしょう。単に機能的なだけでなく、キッチン全体の収納や雰囲気まで整えてくれる点は、柳宗理のキッチンツールの魅力の一つです。

柳宗理のレードル・スキンマーの注意点

柳宗理のレードルやスキンマーは、美しいデザインと機能性で多くの人を魅了していますが、すべての方にとって完璧なプロダクトは存在しません。

ここでは、使い勝手の面でストレスになる可能性がある点を2つ解説します。

  • 熱が伝わりやすくやけどの恐れがある
  • 頑丈なので自分好みの角度に調整できない

熱が伝わりやすくやけどの恐れがある

柳宗理のレードルやスキンマーは、オールステンレス製のため頑丈ですが、その反面、熱が伝わりやすい特徴があります。通常使う分には問題ありませんが、長時間鍋に入れたまま放置すると、柄の部分まで熱が上がり、気づかずに触れるとやけどの危険があるのです。

調理が終わったら一度引き上げてツールスタンドや耐熱性のある台に置くと安心です。

煮込み料理でレードルやスキンマーを中に入れたままにしていると、ハンドルを握ったときに「アチッ」となる恐れがあります。

特に樹脂製のハンドルに慣れている人は、うっかり握ってやけどする恐れがあるためご注意ください。

頑丈なので自分好みの角度に調整できない

柳宗理のレードルやスキンマーは非常に剛性が高く頑丈ですが、そのために自分好みの角度へ曲げて調整することはできません。一般的なお玉のように力を加えて少し曲げるといった調整は、まず不可能です。

ですので、普段お玉を使っている方の中には、柳宗理のレードルやスキンマーの角度が使いにくいと感じる恐れがあります。心配な方は、柳宗理のプロダクトを扱っているお店に出向き、一度手に持ってみたほうがよいでしょう。

もともとレードルは、グーの手を縦にしたように握って鍋の具材を混ぜやすいような垂直に近い角度になっています。

それに対して、お玉は出汁を味見するときのように、スプーンの延長上のような繊細な動きがしやすい緩やかな角度になっている商品が一般的です。

柳宗理のレードル・スキンマーのサイズの選び方

柳宗理のレードル、スキンマーの種類は以下のとおりです。使い分けについては個人差もありますので、参考程度にしてください。

【レードル】

種類寸法(mm)重量(g)使い分け
レードル S72×55×22590小鍋・少量の汁物・ソースに
レードル M86×58×288130みそ汁やカレーなど日常使いに万能
レードル L94×60×298150煮物の具を多めに取ったり、取り分けを手早くしたりするのに便利
フォークレードル ※Lサイズのみ94×70×288140麺類をすくうとき、汁気をある程度切りながらすくい取りたいとき(鍋のシメの麺など)

【スキンマー】

種類寸法(mm)重量(g)使い分け
スキンマー S72×55×22580茹で野菜・湯豆腐・少量の揚げ物の油切り、灰汁取りなど
スキンマー M86×58×288130唐揚げ数個の油切り、具多めの汁物から具だけすくい上げなど
スキンマー L94×60×298150大家族の煮物の具のすくい上げ、フライドポテトの油切りなど

柳宗理のレードル・スキンマーの口コミ・評判は?

レードル・スキンマーの口コミ・評判は総じて良好です。代表的な意見を要約してまとめました。

【良い口コミ・評判】

「柄も平らなようだが微妙に曲線を描いていて指にフィットする」

「料理を端に寄せてお皿の縁に沿わせて取るのにちょうどいい」

「卵1個のサイズなので、おでんを取り出すのにもいい」(Sサイズ)

「(おしゃれなので)ホームパーティーなどで食卓に出せる」

「アウトドアの加熱調理用としても優秀」(フォークレードル)

【悪い口コミ・評判】

「(デザイン・フォルムの)主張が強すぎる」

「安っぽい外観なので、鏡面仕上げにしてほしかった」

「とにかく重くて使いにくい」

「柄に対するカーブが深く、鍋底をすくいにくい」

「あまりに頑丈な造りのため、鍋に当たって鍋の内側がダメになりそう」

柳宗理と比較したいレードル4選

柳宗理のレードルは魅力的ですが、違うプロダクトも探してみたいと思った方もいるのではないでしょうか。そこで、柳宗理のレードルと同様に、シンプルで無駄を省いた「用の美」があるレードルを厳選して4つご紹介します。

無印「ステンレスお玉(小・大)」

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無印の「ステンレスお玉」は、柳宗理のレードルと同様に、オールステンレスの一体型です。柳宗理のレードルと異なり、丸形のお玉ですので、一般的な形状を好む方に向くといえるでしょう。

また、お玉の内側に15mlと30mlの目盛りが付いている点も便利です。計量スプーンとしても使えるため、料理がはかどります。

サイズ展開は大(約幅8.5×長さ30cm、柄23cm)と、小(約幅7.5×長さ25.5cm、柄20cm)の2種類です。スキンマーは販売されていませんが、ステンレス製の「ステンレス あくとり」が販売されています。

レズレー「ソースレードル」

レズレーは、1888年創業の職人気質を重んじるドイツのメーカーです。1920年より高級ステンレスを用いた製品で高い評価を受け、1980年にはキッチンツールを含めて800種類もの商品を販売し、数々のデザイン賞に輝いています。

こちらのソースレードルは、18-10ステンレスの一体成形で、堅牢かつ衛生的。無駄のない輪郭が、日常の台所にもテーブルにもよくなじみます。また、左右兼用ですので、右手でも左手でも同じ操作感で扱えます。

この羽を広げたような形状は、柳宗理の片手鍋の形を思い浮かべる人もいるかもしれません。この形状を含め、シンプルなレズレーのデザインは、柳宗理のキッチンツールとも相性良好です。

京都活具「すくいやすいお玉」

京都活具「すくいやすいお玉」は、その名のとおり、すくいやすさにこだわりをもったお玉です。柳宗理のレードルと同様に、直線的な面を作ることで、鍋肌にぴったりとあてられます。

さらに、握り幅を広くしたことで、お料理をすくいやすく、なおかつ手が疲れにくい構造になっています。柳宗理のレードルに比べて、柄の角度が緩やかな点も、和食料理に向くといえるでしょう。

デザイン的にもステンレス一体型で柳宗理のデザインと通じるところがあります。また、18-8 ステンレス製の素材は、柳宗理のレードル、ステンレスと同じです。

カイ・ボイスン「ソースレードル」

デンマークの銀細工師カイ・ボイスンは、後に木製玩具でも名を馴せた美術工芸のパイオニア。戦時下にステンレスで再構築したカトラリーは、1951年ミラノで最優秀賞を受け「グランプリ カトラリー(Grand Prix)」として現在も世界中で愛されています。

このソースレードルは、グランプリ カトラリーの系譜を受け継ぐ端正な一本。手に馴染む重心の取り方や美しくも機能的な注ぎ口は、まさに「用の美」のプロダクトといえるでしょう。

値段は少し高いですが、柳宗理のソースレードルと同じくらいデザイン性が高いものを購入したい方におすすめです。

「グランプリ カトラリー(Grand Prix)」は柳宗理のカトラリーとの比較候補になりそうなシンプル・比較的低価格・使いやすいという3つを備えています。

製造も柳宗理のカトラリーと同じく新潟燕市なのです。

関連記事:世界三大ステンレスカトラリー!?柳宗理/アルネ・ヤコブセン/カイ・ボイスンを徹底比較

柳宗理のレードル・スキンマーについてのよくある質問

ここでは、柳宗理のレードル・スキンマーについてよくある質問にお答えします。

  • 柳宗理のレードルはお玉とどうちがうの?
  • 柳宗理のスキンマーの穴の大きさは?
  • 「フォークレードル」とは何?

柳宗理のレードルはお玉とどうちがうの?

柳宗理のレードルは基本的にはお玉と同じです。

ただし、柳宗理のレードルは家庭料理の研究家や主婦の意見を参考に、何年も実際に使用しながら試行錯誤を重ねて作られています。普通のお玉よりすくいやすい、盛り付けやすいと感じる場面が多いでしょう。

一方で、柄の角度が立ち気味であること、楕円形であることなどから、使いにくいと感じる口コミも一部あります。決してクセが強いプロダクトではありませんが、使い勝手が心配な方は一度手に取って確認したほうがよいでしょう。

柳宗理のスキンマーの穴の大きさは?

サイズによらず約3mmです。

すくい網では0.5mm~1mm程度ですので、これと比べると大きな穴で、水切れがよい反面、細かなものはすり抜けてしまいます。そのため、細かなアクを取ったり、揚げ物の鍋の底に沈んだパン粉のくずを取ったりするには不向きです。

鍋料理で具材だけをすくう際や、肉じゃがのように汁気を抑えて盛り付ける際に活躍するスキンマーと考えておくとよいでしょう。

「フォークレードル」とは何?

フォークレードルは先端がフォーク状のお玉です。

麺や鍋の具を引っかけ、汁だけ落としてよそいやすい調理道具です。使用頻度はそれほど多くなく、比較的ニッチな調理道具といえるでしょう。

ただし、柳宗理のフォークレードルは歯の切り込みが浅いため、「フォーク付きのお玉」といった使い方もできます。Lサイズが大きすぎなければ、お味噌汁や煮物の取り分けに使えます。また、菜箸とお玉の中間的な調理道具としての活用もできそうです。

まとめ

柳宗理のレードル、スキンマーは、デザインが美しく、しかも機能的です。日常的によく使うキッチンツールですので、ぜひ買い替えてみてはいかがでしょうか。日々の料理が楽しくなり、キッチンをおしゃれに変えてくれます。